Developers.IO CAFEの SaaS化を支えた三種の神器 – Developer Friendlyの重要性
Developers.IO CAFEの SaaS化を支えた三種の神器
先日「#Go_SaaS 三種の神器 オンボーディングセミナー#4(東京)」が開催されました。その中でDevelopers.IO CAFEの事例を発表しましたので、内容をご紹介したいと思います。
スライド
クラスメソッドの最近のスタイル
クラスメソッドはこれまでAWSをはじめとした構築支援やシステムおよびアプリの受託システム開発などを承ることが多かったですが、近年ではサービスという形でベストプラクティスを提供するスタイルを実践しています。
まずは自社が事業者となり新しいアイデアを試し、失敗を繰り返し、知見やノウハウを多くのお客様に提供する。そうすることで、お客様の一歩先をリードしながらビジネスを発展させることを目指しています。
Developers.IO CAFEはその取り組みの流れの一つです。
Developers.IO CAFEとは
以下の動画を見ていただければ一発で分かります!
キャッシュレス専門のカフェで、モバイルオーダーとウォークスルーストアを提供しています。
Amazonの文化に学ぶ
Developers.IO CAFEはAmazon GOにインスパイアされて生まれた取り組みです。特に影響を受けたのがAmazonの文化自体です。
- 机上で終わらせない/評論だけしない
- 成功を保証しない/大胆に挑戦する
- 多数の実験と失敗から多くを学ぶ
- 失敗のコストを最小化する
- 利用者に使ってもらいフィードバックを反映
- 学習済みモデルと優れたソフトが残る
- 上記を高速に繰り返す
開発者として特に重要視したいのがフィードバックループを高速に回すという点です。
カフェのSaaS化
立ち上げに成功したDevelopers.IO CAFEですが、その後他のテナントでの展開が求められるようになります。
- モバイルオーダー / ウォークスルーのシステムを 他の店舗 / 事業会社が導入できるような構成で再構築
- アプリ設計にマルチテナントの考慮が増える
- Web / ネイティブ / LINE アプリをワンソースで提供
しかしながら開発体制は変わりません。運用/保守を行いながら新規開発を進める必要があります。
- 少人数体制での開発
- 改善を繰り返しながらの展開 (つまり運用 / 保守も発生する)
- SaaS化を実現するには 運用 / 保守のコスト削減、 開発スピードが重要
三種の神器の適用
三種の神器は高速に立ち上げることができるところが素晴らしいポイントの一つです。実際には2ヶ月弱で以降が完了しましたが、実装に絞った話ではほぼ1ヶ月以内で完了しています。
開発 / 運用 / 保守を支えるDeveloper Friendly
開発はもちろん、運用/保守も両立して行うためにはDeveloper Friendlyという観点が非常に重要です。Developer Friendlyが優れているサービスを使うことで、より効率的に開発 / 運用 / 保守が行えるようになります。
- 開発者にとっての開発体験を重視
- 数分で利用開始が可能
- インタラクティブなドキュメント
開発者がコストをかけずに 楽しく技術を使うことが重要です。
例えばStripeでは開発を始めやすいことはもちろん、いざという時の返金が一覧から簡単に行えます。
例えばAuth0は柔軟性に優れており、クライアントごとにログイン方法を出し分けることができます。またRuleにより独自のビジネスロジックを認証プロセスに簡単に追加・編集することができます。
やりたいことをすぐやるためにas a Serviceを使いこなす
NIH症候群という言葉もあるように、全てが自社から生まれる必要はありません。ビジネスのコアな部分は自社で開発し、ビジネスではない部分に関しては他のサービスを併用するのも非常に有効な手段です。
まとめ
Auth0、Stripe、CircleCIのおかげで高速にフィードバックループを回せるようになっています。Developers.IO CAFEは今後もガンガン開発されていきますので、アップデートされましたらどのように実現しているのかイベントやブログを通してご紹介できればと思います。